私は子供の頃「そろばん」を習っていました。
大人になってからは「そろばん指導」の仕事に就いていたこともあります。
先日、たまたまニュースで
「暗算日本一の小学生」の特集を見ていて
感じた事、思い出した事があるので、
今回は数字に苦手意識のある方や、
それって発達障害なの?と悩んでしまっている方等に向けて書いていこうと思います。
「そろばん」と聞くと、昔、電卓が出来る前に使われていた計算道具でしょ?と思われる方が多いと思いますが、実は
脳を鍛える効果にも繋がる習い事でもあるんです。
学習指導に就いていた当時、
やはり計算が苦手な子は苦戦するんですよね。
数字を見ただけで嫌になる・・・
苦手意識があるから余計に算数が嫌いになる・・・
という場面を何度も見てきました。
その子達の多くが共通していたのは、
数量的なイメージが浮かんでこないというもの。
例えば、1円玉が1枚で1円、10枚で10円、100枚で100円、これだと分かるのですが
10円玉が何枚で100円?と聞くと分からなくなってしまう・・・。
なぜなら数字で考えてしまうから。
これをブロックとかで視覚的に見てもらうと、
10の塊が10個で100だね。10はこの位の量、100はこの位の量になるんだね~。
と分かるので、数量的なイメージが出来るまで書いてもらうという手もあるのですが、 それだと「千・万・億」となった時、限界が来ますよね(^-^;
そこで使えるのが「そろばん」です。
「そろばん」は桁が増えたら、珠を動かす場所を横に変えるだけ。
つまりイメージした「そろばん」の中で、
基本的には1桁+1桁の計算が出来れば、
グッと数字に対する苦手意識が減っていきます。
でもイメージが苦手…という方もいると思いますが、
例えばパズルゲームをずっとしていて、
止めてからも目を閉じると浮かんでくるなんて体験はありませんか?
私は「そろばん」も同じような効果があると思っていて、
よく車のナンバーを見ると
「そろばん」が浮かんできて
足し引きしたりしていました。
多分「そろばん」を習ってきた人の「あるある」です(笑)
また、脳の「前頭葉」が活性化するので
認知症予防にも良いと、老若男女問わず習いに来ていましたよ。
そういう点でも、「そろばん」は昔の計算道具というだけではなく、
現代でも必要なイメージ力や記憶力、発想力等を育てることにも繋がるという点でおススメの習い事です(^^♪
(※個人の感想であり、効果・実感を保証するものではありません。)
最後に、個人的に近年気になるのは
「学習障害」や「発達障害」等、「障害」と付けられている言葉達です。
昨日、ある漫画を読んだのですが
(社会に迷惑をかけない特別な人だけが、今の社会じゃフツウとされている)というセリフがあり、すごくグッと来ました。
そういう意味では、私も何度か「フツウ」から外れています。(^-^;
週5の8h勤務に付いていけず、体調を崩すことが多いのです。
理由はそれだけではありませんが。
「フツウ」のハードルが高い!と感じている一人です。
協調性があって、誰が決めたか分からない多分平均的な「ここまで出来る事」が
『フツウ』で、 そこに行けないのは「障害」なんて・・・。
違和感しかないのは私だけでしょうか?
苦手な子は、それを克服するために「フツウ」の人より多く挑戦します。
それはつまり、忍耐力や挑戦する意欲があるということ。
そこを褒めてあげて欲しいなと思います。
「フツウ」でいられるとしても、立派な肩書を持っていても、 陰で悪いことをしていて、バレなきゃ良いとか、言い訳を並べ立てているような人達もいますよね。
「フツウ」って何なんでしょうね(´-ω-`)